落選の乙武洋匡氏 今後は未定「応援してくださった皆さまと相談しながら」

落選でもすがすがしい表情の乙武洋匡氏

28日投開票された衆院東京15区補選に無所属で立候補した作家の乙武洋匡氏(48)は落選確実となり、敗戦の弁を述べた。

乙武氏は「残念ながら当選という結果には至りませんでした。ただただ私自身の力不足。多くの皆さまに支えていただいたことを深く感謝するとともに、本当にこの結果に対して申し訳なく思っております」と頭を下げた。

乙武氏は無所属ながらファーストの会と国民民主党が推薦。選挙期間中は小池百合子東京都知事(71)、玉木雄一郎代表(54)が応援に駆け付けていたが、当選には結びつかなかった。敗因について問われると「酒井(菜摘)さんに当選が出たという事以外、状況が分からない。数字が出そろった段階で振り返りたいと思います」と話した。

今後について問われると「今回当選するということだけを考えて走って参りましたので、この先に関しては何も考えられることはありません。今回、応援してくださった皆さまと相談しながら、考えていけたらなと思います」と話すにとどめた。

また、ファーストの会の副代表でもある乙武氏は役職についても「会の皆さん、森村(隆行)代表、小池特別顧問と相談をしながら話し合いをしていけたらと思っています」と述べた。

同補選を巡って各陣営がつばさの党が立候補した根本良輔氏(29)から大音量で質問を浴びせるなどの選挙妨害も問題となった。乙武氏は「一昨日、選挙が終わってしまっていたら悔いは残る部分があったのかなと思いますが。昨日は1000人ハイタッチ企画によって、多くの有権者の皆さんと触れ合うことがきました。演説でしっかりと私の思いを伝えることができました。やれることは精いっぱいやらせていただいたのかなと思います」と笑顔を見せた。

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