【全日本・CC】3冠王者・安齊勇馬 ジャクソンに逆転勝利で首位タイ浮上「後がねえけど…」

Bブロック首位突破に望みをつないだ安齊勇馬(左)

全日本プロレス春の祭典「チャンピオン・カーニバル」は28日、名古屋国際会議場で公式戦6試合が行われ、Bブロックでは最年少3冠ヘビー級王者の安齊勇馬(24)がハートリー・ジャクソン(44)を下し、首位タイに浮上した。

試合前の時点で同ブロックは斉藤ジュンが勝ち点8の首位。ここまで3勝2敗で勝ち点6の安齊は一つも落とせない状況だ。気迫満点の表情でリングに立ったが、ゴングと同時にジャクソンのラリートをくらい先制を許すと、苦しい展開を強いられた。

続けざまにエプロン上でデスバレーボムを浴び、5分過ぎには強烈なセントーンをくらって大の字に。開始から7分は防戦一方となった。

2発目のデスバレー弾は間一髪回避し、ここからフロントスープレックス、ダブルアームスープレックス、フェースロックでたたみかけるが、決めきれない。それでも投げっ放しジャーマンから再びフェースロックで捕らえ、逆転勝利を収めた。

これで勝ち点を8とし、ジュンと並び首位に浮上。ただし残る公式戦は5月4日三条大会の鈴木秀樹戦だけで、ジュンは2試合、勝ち点6で追う鈴木も2試合を残している。

それでも安齊は「後がねえけど、まだ優勝決定戦が残っているんだ。ラスト、新潟か。鈴木秀樹、最後の最後にめちゃくちゃ面倒くさい人が残っているけど、必ず俺が勝って優勝します!」ときっぱり。最年少&デビュー最短優勝はあきらめていない。

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