大分市に5月、伴走型予備校開校 学童保育運営の「あすらん」、進学や就職サポート【大分県】

伴走型予備校を開設する「あすらん」の片原由貴子代表(右から2人目)と指導するスタッフ=大分市羽屋

 【大分】大分市羽屋で学童保育などを運営する「あすらん」(片原由貴子代表)が5月から、高校・大学への進学や就職に向け、生徒一人一人と相談し、希望に沿ったカリキュラムを組む「伴走型予備校」を開校する。片原代表(47)は「新しい一歩を踏み出すための居場所をつくり、夢の実現をサポートしたい」と話している。

 片原代表は働く母親を手助けしようと2014年、小学校高学年までの放課後預かりをする学童保育施設を開設した。翌年には山口県の広域通信制高校のサテライト校「あすらん高等学院」を開校。18年からは小中学生を受け入れるフリースクールを運営している。

 伴走型予備校は、進学や就職に不安を抱える子どもや保護者が多くいることから、昨年から開校に向けた準備を進めてきた。

 平日の正午から午後6時までで、自由登校制。15~26歳が対象で主な授業内容は▽自己プロデュース▽農業などの体験学習▽生活スキルのアップ▽コミュニケーション▽学習のサポートなど。随時入学を受け付け、休学中でも通える。

 資格取得に向けた勉強や、地域の企業の協力を得て職場体験学習なども提供。目標達成に向けた柔軟なサポート体制を整えている。

 片原代表は「この予備校で成長し、未来につなげてくれれば」と期待する。

 問い合わせはホームページの電子フォームか、あすらん(097.578.6995)まで。

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