CL出場権獲得がわずかな光となったマンチェスター・ユナイテッド 今後の補強戦略に影響を与える可能性も

写真:テン・ハフ監督の進退に関わらずメンバーの入れ替えが予想されているが…

マンチェスター・ユナイテッドは来シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場権を逃すと、今後の補強戦略に悪影響を及ぼす可能性があるという。イギリス『Mirror』が伝えている。

27日、19位バーンリーをホームに迎えたマンチェスター・ユナイテッドは1-1で試合を終えた。リーグ戦残り4試合を残して、CL出場権獲得圏内の4位アストンヴィラと勝ち点差が「13」となりその差を縮めることは不可能となった。また、来シーズンのCLのフォーマット変更により、UEFAコンペティションの成績上位2カ国まで、CL出場枠が5枠に増えるが現在はイタリアとドイツがリードしている。

現在UEFAコンペティションでイングランドは、ヨーロッパカンファレンスリーグ(ECL)に出場するアストンヴィラのみ勝ち残っており、イタリアやドイツを成績で上回ることが非常に厳しい状況だ。加えてマンチェスター・ユナイテッドは、消化試合の1試合少ない5位トッテナムに勝ち点差「6」を離されていることから、来季のCL出場権獲得の可能性はわずかなものとなっている。

サー・ジム・ラトクリフ卿が会長を務める『INEOS』が、マンチェスター・ユナイテッドのフットボール部門を指揮して以来、首脳陣の再編を行っている。今夏はエリック・テン・ハフ監督の去就に関わらず、大幅な選手の入れ替えが予想されるが、来季のCL出場権を逃すと今後の補強戦略に影響を及ぼす可能性があるという。

ラトクリフ卿は「我々の短期的目標は来季のCL出場権獲得で、これはFFP(ファイナンシャル・フェアプレー)においても重要なこと」と語っており、CL出場権の獲得が財政に与える影響がいかに重要か強調していた。

今夏のマンチェスター・ユナイテッドは、クリスタルパレスのフランス人アタッカーのマイケル・オリーセやエヴァートンのイングランド代表CBジャラッド・ブランスウェイト、レヴァークーゼンのジェレミー・フリンポンなど有望な若手選手の獲得を目指していると報道されている。

補強資金を調達するために、カゼミーロやアントニー、ドルトムントにレンタル中のジェイドン・サンチョなど数選手の放出を検討しており、チームの新陳代謝を図りたいと考えているようだ。

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