【RIZIN】篠塚辰樹がベアナックル戦に完勝 高阪剛も感嘆「冷静と狂気の合間というか…」

篠塚辰樹(右)のパンチが決まりジャスティン・マルティネスが崩れ落ちた

格闘技イベント「RIZIN.46」(29日、東京・有明アリーナ)でのベアナックル(BK)ルール戦で、元Krushフェザー級王者の篠塚辰樹(25)がJ.マルチネス(30=米国)に93秒で圧巻のKO勝ちを手にした。

この一戦は米国で急速に人気を伸ばしている立ち技団体「ベア・ナックル・ファイティング・チャンピオンシップ」提供試合として行われた。BKルールは2分5ラウンド(R)のフリーノックダウン制で行われ、パンチが唯一認められた攻撃で蹴りやひじ打ちは認められない。ただし片手でクリンチしながらもう片方の手で攻撃を続けることは認められている。グローブがないのはもちろん、バンテージも手首、親指、手の真ん中までしか認められずに露出した拳で殴り合う危険なルールだ。

試合は頭を下げて左右のフックを振り回しながら突進するマルチネスに、篠塚が的確なパンチをヒットさせる展開。相手の攻撃を巧みにさばきながら左フックなどをヒットさせてダメージを蓄積させると、最後は左ジャブ2発から右のパンチをこめかみにヒットさせてダウンを奪う。するとそのままマルチネスは立ち上がることができず、10カウントがコールされて篠塚のKO勝ちが告げられた。

試合後、マイクを持った篠塚は「いいね、いいね! みんなどうだった? こんな試合、BKしかないから。また見たいなら俺がやるから楽しみにしててね」とアピールして観客をわかせる。その姿に、大会を配信した「ABEMA PPV」で解説を務めた高阪剛も「冷静と狂気の合間というか。いいところにいます」と感嘆していた。

© 株式会社東京スポーツ新聞社