水上の「熱き戦い」 秋田・横手市で恒例の「たらいこぎ競争」 沼に浮かべたたらいをこいでタイムを競う

秋田朝日放送

沼に浮かべたたらいをこいでその速さを競う恒例の「たらいこぎ競争」が29日秋田県横手市で行われ、水上で熱き戦いが繰り広げられました。

横手市増田町の真人(まと)公園で行われたたらいこぎ競争には、男性・女性・小学生の3つの部に県の内外から合わせて約40人が参加しました。

ルールは簡単、直径90センチのたらいに乗って42.195メートルを手で漕いでタイムを競います。大正時代に池に浮かべていた酒造り用のたらいに若者が乗って競ったのが始まりとされています。

秋田市からやってきた佐藤さんは念願かなって今回が初めての参加です。回転するたらいに振り回されながらも着実に前に前に進んでいきます。順調に見えたレース展開ですが、実は遥か先にゴール直前の人の姿が…。佐藤さんは目標には届きませんでしたが、大健闘の2位でゴールしました。

小学生の部では、子どもたちが大人顔負けの戦いを繰り広げ、トリを飾る男性の部では他者を寄せ付けない、圧倒的な漕ぎを見せつける強者もいました。一方で、たらいを乗りこなすことができず、落ちてしまう人も。

8月には自動車の「ル・マン24時間耐久レース」にちなんだ「ル・マト24たらいこぎ耐久レース」も予定されていて、さらに白熱した展開が期待されます。

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