おバカゲーと思いきや…新感覚過ぎる2DローグライクACT『Footgun: Underground』は剣の代わりに“サッカーボール”が武器!何度も挑戦したくなる高い中毒性も魅力【先行プレイレポ】

おバカゲーと思いきや…新感覚すぎる2DローグライクACT『Footgun: Underground』【先行プレイレポ】

Turtle Knight Gamesが開発する『Footgun: Underground』が、PC(Steam)向けに2024年4月30日より発売されます。今回は、Turtle Knight Games/アクティブゲーミングメディアより提供されたSteamキーを使った上での先行プレイレポートをお届けします。

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王道だけど“新感覚”!『Footgun: Underground』とは?

本作は、ローグライク要素のある2D横スクロールアクション。プレイヤーは、危険な生物でいっぱいの地下世界を探検し、狂気の世界から脱出するのが目標です。

最大の特徴はなんといっても、サッカーとローグライク要素の奇妙な融合。剣や魔法の代わりに、サッカーボールを武器に敵を粉砕していきます。攻撃はボールを蹴ってぶつけるだけなのシンプルなものですが、これが結構難しい。

実際は、正確なシュート精度と壁を使った軌道計算をしないとなかなか敵に命中しません。当たり前ですがボールが足元にないと攻撃できないので「一度に複数の敵をやっつけるにはどう打てばいいか?」と、ステージごとに考える必要があります。このシンプルさと戦略性のある奥深さが絡み合ったプレイフィールは新しい感覚でした。

本作は、ファニーなピクセルアートとゲーム性で、なんとなく「おバカゲー」(※褒め言葉)を想像してました。しかし敵を倒しながら進み、ステージクリアするとランダムな装備品をゲットし、自分なりのビルドを組んで強化、ゲームオーバーになれば全ロスして最初から……という風に、しっかりとした王道のローグライクアクションゲームでもあります。

操作・言語・オプション設定

操作はコントローラー/キーボード・マウスに対応。筆者は、Xboxコントローラーを使用しました。オプション設定は、ご覧の通りかなりシンプルで、あまり細かくはいじれませんが特に問題なし。

言語は日本語字幕に対応。ただ、一部表示が文字化けしており、どのようなアイテムを拾ったのか分からないことがありました。発売事前ということもあって今後の修正を期待しますが、これも本作の愛嬌だと割り切ってプレイしました。

何かを手に入れたが、まったく読めない……

チュートリアルでプレイ方法を学習!

ゲームが開始すると、まずはチュートリアル。移動は左右に、ジャンプは長押しでふわっと浮かぶ感じです。

ここで本作のキモである、シュート攻撃を学びます。ボール操作は、「ボールキック」「ドリブル」「リフティング」の3種類のシンプルなもので、これらをうまく組み合わせて敵を倒していきます。

「ボールキック」は、長押しでチャージ攻撃も可能で威力が増しますが、回数に限りがあります。「ドリブル」は、足元からボールを離さずに移動でき、地上の敵に対しシュートコントロールを調整できます。そして「リフティング」は、上空にボールキックする時に、角度を微調整しながら使います。ボール制御にも役立ちます。

各駅停車!危険な地下世界を駆け抜けろ

ステージは、地下鉄の路線図のように同じ色の各駅に繋がっていて、それぞれに『スペースインベーダー』を彷彿とさせる難易度を示すアイコンがあります。どのルートを通って最終ボスにたどり着くかは、基本的にプレイヤーの自由です。ちなみに、アイテムや装備品の強化を行いたい場合は、寄り道するのがオススメです。

例えば☆マークの駅「Special」ではミニゲームで遊ぶことができ、成功すればアイテムや装備品のご褒美がもらえます。

他にも「Shop」駅では、さまざまな装備品やアイテムを購入できます。資金は、敵を倒すと手に入るシルバーコインを使用します。では早速、最初のステージに進みましょう。

ステージを撃破しボールをアップグレード!

各ステージはそれぞれ異なるレイアウトの空間になっていて、そこから出現する危険なモンスターたちを全滅すればクリア。しっかりと地形を把握して、地上の敵をまず倒すのか、ボールを蹴り上げ反射させ、天井に張り付く敵もろとも倒すのか、とっさの判断力が命運を分けます。

ステージをクリアすると、ランダムな戦利品をゲットできます。左側には、今回入手した装備品やアイテム、一時保管できる「インベントリ」があります。

中央には、キャラクターの「ヘルス(体力)」「キック力」「チャージ時間」などの各ステータス、能力値を上げる「アップグレードチップ」をセットできるスロットがあります。

右側には、武器である「ボール」を最大2スロットまで装備可能で、さらにボールに特殊技を追加できるスロットもあります。例えば「ディレイボム」は壁に命中すると、少し遅れて爆発する効果が発生します。組み合わせによっては、戦いが非常に有利になります。

また、同じ種類で同じレアリティの装備品やチップセットを手に入れた場合、「合成」することでより高いレアリティに変化し、攻撃力などがパワーアップします。捨てないでインベントリに保管しておきましょう。

最強ビルドを組んで白熱のボス戦に挑め!

チャージ攻撃や壁の反射をうまく利用し、襲いかかる敵たちに死のシュートを次々と決め、なんとかボスの一歩手前までたどり着きました。ここで装備やアップグレードチップなど、現在のビルドを再確認してみましょう。

アップグレードチップは、最初は4つまでセット可能です。チップには各レアリティが設定してあります。現在のセットは、回避率が上がる「回避ブースト」、ジャンプ回数が増える「追加ジャンプ」、ヘルスの最大値が増える「体力ブースト」という布陣。

ボールは、炎ダメージを与える「ラヴァボール」にアンコモンの「ディレイボム」を装備。敵を焼き尽くします。もうひとつは、キックするたびにスピードが上がりダメージも上昇する「キックチャージボール」に、3回被弾すると自動反撃する「ショットガン」、壁に命中するとボールが大きくなり、攻撃範囲が広くなる「壁スケールアップ」をセット。攻守ともに隙のない体制……のはず。

そしてついに開戦!ボスは、雑魚敵のカブトムシを2回りほどデカくしたような姿。相手の攻撃は主に「突進」ですが、ツノ部分に触れてしまうとダメージを喰らうので、それにも注意が必要。

通常キックでは大したダメージが入らない……!ジャンプで突進を避けつつ、隙を見てチャージMAXのスーパーキックや、壁反射を使った複数攻撃をお見舞いします。

しかしジャンプのタイミングが合わず、ツノにHPを削られあえなく死亡。すべての装備とアイテムが消え、最初からやり直しというペナルティが待っています……。

巨大ガチャを引いて再び地下世界を巡れ!

ゲームオーバーになると、冷凍カプセルのある空間から始まります。ここには、新たなアップグレードチップなどをアンロックできる「巨大ガチャ」、自己スコアを競う「トレーニングルーム」などが用意されています。

なんかめちゃくちゃデカい。この巨大装置は、「ガチャコイン」を使います。試しに回してみると……

このように、さまざまな強化アイテムが手に入ります。今度こそボスを倒し、狂った地下世界から脱出していきましょう。


今回プレイしてみて特に良かった点は、やはりサッカーボールを武器にしたゲームプレイです。キックして敵に当てる「シンプルさ」と、シュート精度のコントロールや、ボール軌道を計算する「奥深さ」が合わさった新鮮なプレイフィールでした。

ファニーで緻密なピクセルアートの世界と、雑魚敵やボスの配置、地形までランダムに変化するローグライク要素は、何度も挑戦したくなる謎の中毒性があり、本作の魅力のひとつと言えます

惜しい点としては、日本語表示の一部不具合と、ヘルプ機能が無いことや、ゲームシステムのチュートリアルが少ないこと。ですが、サッカーとローグライクが見事に融合し、やりごたえも抜群の本作。ぜひ一度触れてみてはいかがでしょうか。

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