エース・細谷真大が先制点を挙げる 写真:AP/アフロ
<2024年4月29日(月)AFC U23アジアカップ カタール2024 準決勝 日本 2-0 イラク @ジャシム ビン ハマド スタジアム>
パリオリンピック2024(パリ五輪)のアジア最終予選を兼ねたU23アジアカップ。
今大会3位以内のチームがパリ・オリンピックの出場権を獲得し、4位の場合はアフリカ予選4位のギニアと5月9日にフランスで最後の1枠をかけて争う。
2勝1敗でグループステージを2位通過し、準々決勝で延長戦の末に開催国のカタールを破りベスト4まで駒を進めたU23日本代表が29日、準決勝で2-0でイラクを下して決勝進出を果たした。
決勝へ駒を進めた日本はパリ五輪の出場権が得られる3位以内が確定。8大会連続12回目のオリンピック出場を決めた。
決勝ではインドネシアを2-0で破って、初の五輪出場権を手にしたウズベキスタンと対戦する。
サッカーU23日本代表 写真:長田洋平/アフロスポーツ
パリ五輪の出場にはベスト4進出が最低条件の今大会、日本はベスト8でカタールとの激戦を4-2で退けて4強に進出。
あと勝利ひとつで五輪出場権を手にする日本はイラクと対戦。カタール戦でベンチスタートだったFW荒木遼太郎(F東京)、MF平河悠(町田)がスタメン出場。
前半28分、MF藤田譲瑠チマがセンターサークル内から前線にロングボールを送る。抜け出したFW細谷真大(柏)が巧みなトラップでボールを収めると、詰めてきた相手DFを反転してかわして右足でシュート。
ゴール右隅に冷静に流し込みエースの2試合連続ゴールで日本が先制する。
さらに、前半42分には左サイドで大畑歩夢(浦和)が中央へ入れたパスを藤田がワンタッチで荒木にダイレクトパス。ゴール前に抜け出した荒木はGKとの1対1を冷静に沈めて貴重な追加点を挙げる。
日本はイラクの枠内シュートを1に抑え、2-0の2点リードで前半を折り返す。
五輪出場へ絶対に負けられない日本は後半に入ってもイラクを押し込み続け、後半4分に山田楓喜(東京V)が左サイドからのクロスを左足ヒールで流した技ありシュートは惜しくも左ポストに阻まれる。
さらに、後半21分に平河がペナルティエリア左でクロスを上げて、ファーの細谷が頭で合わせるも右ポストに直撃してゴールはならず。決定機を決めることができなかった。
立て続けにチャンスを迎えた日本は追加点を奪うことこそできなかったが、集中した守備でイラクに得点を与えずにクリーンシート(無失点試合)を達成。
主導権を握り続けた日本が2-0で勝利。イラクを下した日本は1996年アトランタから8回連続、12回目の五輪出場権を掴み取った。
決勝では5月3日(金)26:30にウズベキスタンと激突する。