がん闘病、ユーモア交えて描く 県内在住・やよいかめさん漫画続編

(写真上)愛用のタブレットで漫画を描いているやよいさん(写真下)電子書籍として出版された続編

 福島県在住の漫画家やよいかめさん(本名非公表)は、KADOKAWAから自身の闘病生活を漫画にしたコミックエッセーの続編「続 鼻腔(びくう)ガンになった話 未来への道」を電子書籍として出版した。

 手術直前で終わった前巻(KADOKAWA、2023年3月発売)の続編。実体験を基に術後の経過や再発への不安などを描きつつ、持ち味のユーモアを交えて家族や病院スタッフとのやりとりを漫画化した。闘病中のがん患者を思い、闘病生活の中で少しでも笑えるようにと、コミカルなシーンも多く描いた。

 がん患者の家族の気持ちにも注目してもらいたいとの考えから、今作では家族や親族それぞれの闘病、看病の姿や周囲の対応にも焦点を当てた。大腸がんだった叔母と肺がんだった父親の話もつづり、当時の経験や思いを赤裸々に描いている。

 現在も子育てをしながら漫画を描いているやよいさん。「がんになったことがない人にはがん検診の大切さを、病院に行くのが怖いという人には早期の治療の大切さをお伝えできたら」と話している。1210円。アマゾン(電子書籍キンドル版)や電子書籍ストアのブックウォーカーなどで取り扱っている。

© 福島民友新聞株式会社