江戸時代に鍋島藩窯があった伊万里市の大川内山で29日、伊万里窯元市が始まった。鍋島焼の伝統を受け継ぐ29窯元が参加し、食器などを通常より安く販売する。5月5日まで。
伝統からモダンまで多様な作風の器がそろい、B級品は格安で販売する。伊万里鍋島焼協同組合によると、初日は同時に開幕した有田や唐津の焼き物市と組み合わせて訪れる人が多かったという。
ゴールデンウイーク後半は伊万里鍋島焼会館前広場にキッチンカーが並び、無料のろくろ体験コーナーを設ける。同組合の原貴信事務局長(51)は「新緑の大川内山がきれいです。風景を楽しみながら、ゆっくり買い物ができますよ」と呼びかける。(青木宏文)