子供に読んでほしい「えほん50」リスト…絵本委員会選定

2024 えほん50

全国学校図書館協議会は2024年3月1日、1年間に刊行された絵本の中から、子供たちに読んでほしい絵本を推薦するリスト「えほん50」を発表した。「おじいちゃんのくしゃみ」「こやたちのひとりごと」「ちきゅうのかいだん」など50冊が選定された。

全国学校図書館協議会では、学校図書館および子供の読書の振興を図るため、図書の選定事業を行い、結果に基づいた図書目録を刊行している。今回発表された「えほん50」は、2023年1月から12月の1年間に刊行された1,000点を超える絵本の中から、全国学校図書館協議会絵本委員が厳選したもの。

リストは、各絵本について「書名」「著者・画家・訳者名」「出版社名(シリーズ名)」「定価(本体価格+税10%)」「ISBN」「程度」を記載。「程度」は、対象読者の程度の下限を示し、「乳児」は0歳~3歳未満、「幼児」は3歳~就学前まで、「小低」は小学校1・2年生、「小中」は小学校3・4年生、「小高」は小学校5・6年生、「中学」は中学生、「高校」は高校生を指す。あくまでも目安であり、読書力や指導の過程により変わるものであるという。

目安として幼児程度に「あける(はらぺこめがね 著)」、幼児・小低程度に「おじいちゃんのくしゃみ(阿部結 作)」、小低程度に「こやたちのひとりごと(谷川俊太郎 文・中里和人 写真)」、小中程度に「ちきゅうのかいだん(松岡たつひで 作・絵)」、小中・小高程度に「わたしはきめた:日本の憲法 最初の話(白井明大 詩訳・阿部海太 絵)」などが選定されている。

「2024 えほん50」は、全国学校図書館協議会のWebサイトにて閲覧可能。また、学校・図書館などでの配付用に印刷して使用できる「2024えほん50リーフレット」(PDF)を掲載している。

木村 薫

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