楼蘭故城、現代によみがえる数千年の神秘 中国新疆ウイグル自治区

楼蘭故城、現代によみがえる数千年の神秘 中国新疆ウイグル自治区

 【新華社ウルムチ4月30日】中国新疆ウイグル自治区バインゴリン・モンゴル自治州若羌(チャルクリク)県のロプノール北岸に、漢代のシルクロードで重要な要衝だった楼蘭故城がある。

 北東には現存する遺跡で最も高く大きな建築物である粘土製の仏塔が雄大な姿を留め、「三間房」と呼ばれる西側の官署遺跡は格式の高い形状と厳密な配置を残す。城内からは漢代の銅銭「五銖銭」や魏晋時代の漢籍、佉盧文(カローシュティー文字)文書、銅器、鉄器、絹織物などが大量に出土した。

 楼蘭で出土した一つひとつの文化財や遺跡は、西域と中原(黄河中下流の平原地帯)の緊密なつながりを示す証拠であり、中華文明の多元一体性を物語っている。(記者/鄧玉山、楊皓、王科文、張玉棟、宿伝義、蔡国棟、張瑜)

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