ベンガルズ、Sヒルのポジションをコーナーバックに変更

シンシナティ・ベンガルズのダクストン・ヒル【NFL】

シンシナティ・ベンガルズは、将来の先発セーフティ(S)としての起用を見据えて2022年ドラフト1巡目でダックス・ヒルを指名した。しかし、波乱万丈の2023年シーズンを経て、ベンガルズはヒルの状況を再評価している。

先週末、ベンガルズのヘッドコーチ(HC)ザック・テイラーは記者団に対し、元1巡指名のヒルをセーフティからコーナーバック(CB)に転向させる計画だと明かした。

^『Cincinnati Enquirer(シンシナティ・エンクワイヤラー)』のケルシー・コンウェイによれば、テイラーHCはヒルのCB転向に触れ、「彼のパフォーマンスを見てきて、それが今このタイミングでチームを最も助けると考えた」と述べたという。

ヒルがフルタイムの先発セーフティとして苦戦したため、ベンガルズはSジーノ・ストーンと契約を結び、フリーエージェント(FA)でSボン・ベルを再びチームに迎え入れることとなった。ミシガン大学出身のヒルは、ミスコミュニケーションの問題に直面し、その印象的なスピードにもかかわらず、試合の流れを変えるようなプレーを決めることができなかった。

ヒルはミシガン大学時代にアウトサイドコーナーおよびニッケルコーナーとしてプレーした経験がある。ベンガルズはヒルがアウトサイドコーナーのポジション――キャム・テイラー・ブリットの逆サイド――をめぐっては2年目のD.J.ターナーと、ニッケルコーナーバックのポジションをめぐってはマイク・ヒルトンと、それぞれプレー時間を争うことを期待している。

テイラーHCはこうつけ加えた。

「彼を選んだ理由の1つは、映像で確認した彼のさまざまなスキルだった。彼は非常に優れたアスリートで、体格も良く、ミシガン大学にいた頃はインサイドでスロットをカバーしたり、アウトサイドでプレーしたりと、多岐にわたるカバレッジ能力を見せていた。その多才さが彼を選んだ理由だ。われわれは彼の将来をとても楽しみにしている。彼はこのチャンスを受け入れ、素晴らしい仕事をしているし、彼がフィールドで競争する姿を見るのが待ち遠しい」

ベンガルズが2022年にダックス・ヒルをドラフト1巡目で指名した際、ヒルが先発の座を争う必要がある状況になることは予想されていなかった。しかし、チームがただ座って事態の改善を願うのではなく、積極的に対応したことは評価に値するだろう。

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