山下美夢有は体調回復 海外メジャーの「濃い一週間」から国内メジャーへ

体調不良での前週欠場から元気に復帰(撮影/亀山泰宏)

◇国内女子メジャー◇ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ 事前(30日)◇茨城ゴルフ倶楽部 東コース◇6665yd(パー72)

2週前に米テキサス州でのメジャー「シェブロン選手権」にスポット参戦していた山下美夢有は、帰国後に体調を崩して前週「パナソニックオープンレディース」を欠場していた。「身体全体がだるい感じで、回復できていなかった」と話す状態から、試合に出なかった一週間でリカバリー。何とか良好なコンディションで国内メジャー初戦を迎えられそうだ。

西コースでの2022年大会覇者(撮影/亀山泰宏)

アクシデントはあったものの、米国に飛んで良かったと心から思う。初出場となるシェブロン選手権は「楽しくて勉強になりましたし、濃い一週間だった」と話す。少し横長の形が多かったグリーンは、1ydのズレがピンチに直結してしまうような感覚。極めて高精度のショットが求められるセッティングでありながら、決して“理不尽”な難しさではないのが面白い。「いいショットが打てた時にはちゃんとチャンスについてくれて。納得できる感じも、やっていて楽しかった」

充実感あふれる戦いに声のトーンを上げながら、日本で頂点を極めた22歳のプライドもチラリ。「でも、最終的にはやっぱり結果だと思うんで。17位でも私の中では頑張ったと思うんですけど、もうちょっと頑張りたかったなって」と苦笑交じりに悔しがった。

2年前に西コースでの大会を制した国内メジャー初戦は、東コースでの開催だった21年も8位に入っている。年間女王に輝いた過去2年はこの時期から加速していったが、「もう振り返らず、いまやるべきことをしっかり」。目の前の一打に最善を尽くした先に今季初Vがある。(茨城県つくばみらい市/亀山泰宏)

© 株式会社ゴルフダイジェスト・オンライン