【RIZIN】青木真也が一夜明け大会ぶった切りもポツリ「もう、俺の出る幕はないって思った」

青木真也

格闘技イベント「RIZIN.46」(29日、東京・有明アリーナ)から一夜明け〝バカサバイバー〟こと青木真也(40)がさらなる大ナタをふるった。

大会終了直後、メインのRIZINフェザー級王座戦「王者・鈴木千裕VS挑戦者・金原正徳」について雄弁に語り走り去った青木だが、翌朝には「アレで終わるわけがないだろ!」と声をしゃがれさせつつ電話での取材を強制続行。まず標的にしたのはRIZIN初開催となったベアナックル(BK)ルール戦だ。米国で人気急上昇中の立ち技団体「ベア・ナックル・ファイティング・チャンピオンシップ」提供試合で、元Krushフェザー級王者の篠塚辰樹(25)がJ.マルチネス(30=米国)に1ラウンド1分33秒でKO勝ちした。

素手で殴り合う危険なルールでの一戦は話題になったが、青木は「あれはやっぱり日本では難しいと思ったな」とメガネを曇らせる。その理由として「見る人を選ぶ。もっと言うと、要はアメリカは経済規模が大きいからごく一部の〝変態〟を相手にしても成り立つわけだよ。だけど日本の経済圏だけでは変態があまりに少ない。あくまでも〝企画もの〟として『朝倉未来VS平本蓮』の再戦とかでやるなら盛り上がりそうだけど。個人的には『これならONEのオープンフィンガームエタイでいいんじゃないの?』って思ったかな」と説明した。RIZINと篠塚の新たな挑戦は、この〝青木評〟をどう覆すか。

続いて舌鋒を向けたのがセミで牛久絢太郎を下したレスリングのリオ五輪グレコローマンスタイル59キロ級銀メダルの太田忍だ。階級を下げて臨んだ元RIZINフェザー級王者を完封して判定勝ちで悲願のバンタム級王座挑戦に大きく前進した。これに青木は「太田は金になると思う」と断言。その理由を「試合運びしかり、コメントしかり、太田には人をイラつかせる特別な才能があると思うんだ。これって実は今の時代においては大事なことなんだよ。それで稼ぐことができるから」とメスを入れ、今後のさらなる活躍に期待した。

ちなみに今大会で青木は中島太一のセコンドとして会場を訪れた。久々に訪れ感じた思いを「もう、俺の出る幕はないって思ったね。世代が違うし、やることもないだろ。改めて、そう感じたよ」とポツリ。しんみりしたかと思いきや最後に「それはそれとして控室でさあ…」と話題を大きく脱線させようとしたため、通話をそっと切らせてもらった。

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