奈良市 ごみ焼却施設めぐる問題 仲川市長 建て替え早期に実現したい

奈良市のごみ焼却施設・環境清美工場の建て替え問題をめぐり、住民らから早期移転を求める申入書が市に提出されたことを受け、仲川市長は、移転候補地の選定は自らの責任で行い、建て替えを早期に実現したいとの考えを示しました。

奈良市は、左京地区にある老朽化した現在の環境清美工場にかわる新たなクリーンセンターの計画を七条地区を候補地として進めています。施設の移転は2005年に市と地元住民で結んだ公害調停によって定められており、市では計画を策定する委員会を設置し、移転候補地などを検討してきましたが、市議会で関連する予算が削減されるなど選定は難航しています。4月22日には左京地区の住民らでつくる、公害調停申請人の会から市に対し移転の早期実現や移転候補地は市が決定し、策定委員会に報告することなどを求める申入書が提出されました。

これを受け、仲川市長は30日の会見で次のように述べました。

奈良市・仲川市長

「新斎苑事業をやってきた経験も含めてこういった困難事業をやる時には、誰か最後、腹を決めて責任をとる人間が、もうこれを絶対にやるんだという強い意気込みを持ってやらない限り、絶対にこういった事業は実現しない。ここは私に任せてくださいということは、策定委員会の中でも申し上げています。」

5月中には策定委員会を開き、候補地の決め方について改めて議論したいとしています。

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