【秘密の予定価格を漏らした疑い】石川町の塩田町長を逮捕…官製談合防止法違反などの疑い・福島県
福島県石川町が発注する工事を巡り、入札に関する予定価格を建設会社に漏らして落札させた疑いで、町長ら3人が逮捕されました。
2年前の町長選で再選した際、町のかじ取り役としての決意を「私も皆さんと心を一つにして共に汗を流していきたいと考えている」と話した、石川町の塩田金次郎町長。
1995年から県議会議員を4期務め、2018年に石川町長選で初当選しました。
2018年の就任当時には、町の広報誌で「公正・公平な町政を実現する」と所信を表明していました。
官製談合防止法違反などの疑いで、30日、警察に逮捕された塩田金次郎容疑者。
警察によりますと、塩田容疑者は、2年前、町が発注する道路工事の入札に関し、秘密事項である予定価格を地元の建設会社の社員に漏らし、工事を落札させた疑いが持たれています。
この道路工事の入札を妨害した疑いで、地元の建設会社に当時勤めていた元社員の関根徳夫容疑者（69）と元取締役の添田保雄容疑者（63）もあわせて逮捕されています。
■石川町民は
「なにやっているんだって…町の人が信頼してるのにがっかりした。（町長は）そういうことをやらないと俺は思うけど、わからない」
町のトップが逮捕されるという異例の事態に役場も対応に追われました。
町によりますと、入札の設計金額は、一般的に入札の1か月前に決まることになっていて、当然、町長も知り得る立場にありました。
警察は捜査に支障があるとして、塩田容疑者らの認否を明らかにしていませんが、3人の間に金品の受け渡しがあったかなども含め、事件の全容解明を進める方針です。
