仙台市の老舗書店 金港堂本店が閉店 宮城県3店舗は営業を継続

仙台市の老舗書店、金港堂本店が、ビルの老朽化などを理由に30日に閉店します。店を訪れた読書家たちからは、閉店を惜しむ声が聞かれました。

青葉区一番町の金港堂本店では、閉店の知らせを受けた客から寄せられた感謝のメッセージが飾られています。

1910年に仙台で創業した金港堂は、戦後に現在の場所に移転し営業を続けてきましたが、1966年に完成したビルの老朽化や耐震性の問題などから取り壊すことになりました。

宮城県書店商業組合によりますと、宮城県の書店数は10年前の112店舗から4月時点で89店舗にまで減りました。

仙台市中心部でも、ここ数年で次々に書店が姿を消しています。

今後は、本部機能と外商部、出版部を青葉区福沢町に移転します。泉区の泉パークタウン店と石巻店、大河原店の3店は変わらず営業します。

解体後の土地の利用方法は、決まっていないということです。

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