三浦半島の海岸で密漁検挙が急増 横須賀海保、大半が「レジャー密漁」

大量に密漁されたサザエなど(横須賀海上保安部提供)

 三浦半島の海岸で、身近な水産物を採集・捕獲して摘発される事案が増加している。海遊びをする人たちが軽い気持ちで犯行に及ぶ「レジャー密漁」が大半だが、海洋資源に影響を与え、漁業者の権利を侵害する犯罪だ。横須賀海上保安部は「ルールを守って楽しく過ごして」と注意喚起に力を入れている。

 同保安部が2023年に管内(横須賀、逗子、三浦市、葉山町)で検挙した密漁事案は140件。19年(90件)の1.5倍に当たり、4年連続で増加している。春先から秋にかけ、サザエを中心にアワビ、トコブシ、アサリ、ナマコなど浅瀬の岩場に生息する種類が狙われているという。

 これらの水産物は密漁によって漁業者に深刻な影響をもたらすため漁業法で特定水産動植物に指定され、採捕が禁じられている。違反者には100万円以下の罰金が科せられる。

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