【スタートアップ】注目したのはプリン 自慢のコメに付加価値・米粉で新たな特産品を【新潟】

米粉で新たな特産品を

コシヒカリの里・南魚沼市で米粉を使った意外な特産品を手がける若手起業家がいます。注目のスタートアップです。

2月、南魚沼市が補助金を支給し支援するスタートアップ企業を決めるコンテストがありました。
■ミライス 小野塚大悟さん
「全国においしいお米ブランドがある中、これまでとかわらないやり方、コシヒカリを作り続けるだけでいいのか。コシヒカリに付加価値をつけ、もっともっと新しい展開の余地がまだまだあるのではないかと感じています。」

支援事業として採択された起業家の一人・小野塚大悟さん。提案したのは、コメどころならではの〝新たな特産品づくり〟でした。南魚沼市の自宅で進めていた試作。着目したのは『プリン』です。

■ミライス 小野塚大悟さん
「ここにしかない、ここならではの、このエリアを表現するお土産がないと思って。土産になりつつ、ぐっと惹かれるというか、キャッチーなというか、みんなが好きなものが何かと考えていた時に『プリン』と、ふと思った。」

小野塚さんはアウトドア情報のメディアに勤務していますが、新型コロナ禍をきっかけに東京からUターン。その仕事もリモートで続けつつ、実家のコメ作りもしています。
そこで特徴は「米粉」入り。

■ミライス 小野塚大悟さん
「自分で作っている米粉です。自分のコシヒカリに付加価値をつけて加工して、六次産業化してもっと違う展開ができないかと思ったのがきっかけ。」

米粉を使ったプリンの商品化は、全国でもかなり珍しいといいます。プリン液を作ったら、ゆっくりと温めます。

■ミライス 小野塚大悟さん
「最初は米粉をいっぱい入れすぎちゃって、とんでもないものが出来上がった。これじゃダメだと、どんどん減らしていって。理想の食感にたどりつくまで減らしていった。温度管理が結構コツで、強く暖め過ぎてはいけないというのがあって、その辺は失敗を繰り返しながら試行錯誤した。」

プリン液を裏ごしたらビンへ。この先の詳しい調理方法は企業秘密です。
こだわりの米粉プリン。食べる前にカラメルをかけて。サイズは小ぶりですが、卵をたっぷり使っていて、米粉の効果もあって濃厚で食べ応えがあります。1個500円前後で、2024年7月ごろの発売開始を目指しています。

■ミライス 小野塚大悟さん
「越後湯沢・南魚沼の観光客に喜んでいただけるんじゃないかな、という想像はなんとなく沸いています。いいものはできたかなと思っているので、あとはそれをどういう風に消費者の皆さんに伝えていくか。マーケティングや販路ですね。」

© 株式会社新潟テレビ21