秋田・北秋田市がクマの被害に対して「見舞金」 県内の自治体で見舞金制度を設けたのは初

秋田朝日放送

外での活動が増えクマにもより一層の注意が必要です。2023年秋田県内は異例の事態となり行政も対応策に追われるなか、北秋田市ではクマの被害に対する見舞金の制度を設けました。県内では初めてです。

2023年県内では過去最多となる70人がクマに襲われけがをしました。最初の被害があったのは5月9日でそれ以降11月まで毎月発生しました。

北秋田市では市街地で通学中の高校生や高齢者5人が相次いでクマに襲われ、けがをし過去最悪となる15人が被害に遭いました。2023年度、北秋田市で捕獲したクマの頭数は333頭で、例年の約10倍にのぼります。

北秋田市では2024年度捕獲用のおりの数を増やすほか、収穫しないクリやカキの木の伐採費用に補助金を出すなど対策を強化していて、人身被害に対する見舞金の制度も設けました。指定管理鳥獣のツキノワグマなどに北秋田市内で被害に遭った市民が対象です。死亡した場合は遺族に30万円、けがをした人には5万円を支給します。

クマによる被害を対象にした見舞金の制度を設けるのは県内の自治体では初めてです。

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