猫も『寝不足』になる?4つの原因と対処法 実は健康トラブルが原因の、放置厳禁なケースも

1.ストレスを感じている

猫が寝不足になる原因のひとつとして「ストレス」が考えられます。

猫は、警戒心が強く神経質な性格の子が多いため、ストレスを感じやすい傾向にあります。

夜中になると、活発に走り回る猫にお悩みの飼い主さんの中には、夜にしっかり寝てもらうために昼間に起こしておこうと考える方もいらっしゃると思います。

しかし、昼間に無理に起こしておくのは猫にとってストレスになるため、寝不足になってしまうこともあると言われています。

引っ越しやお部屋の模様替えなどの環境の変化、同居猫とのトラブルが猫のストレスとなり、寝不足になってしまうケースも考えられます。

猫が寝不足になってしまうと、眠れないことが原因で、食欲不振や粗相が増える、攻撃的になるなど、さまざまな健康トラブルにつながる可能性があるため、注意が必要です。

2.落ち着いて眠れない環境

猫が落ち着いて眠れる環境が整っていない場合も、猫が寝不足になってしまいます。

1日の大半を寝て過ごす猫は、昼夜を問わず好きなタイミングで睡眠をとる動物です。

猫が寝る場所が常に騒がしかったり、暑すぎたり寒すぎるなど、猫にとって居心地の良い環境でないと落ち着いて眠ることができません。

また、寝ている愛猫が可愛くてついつい撫でたり声をかけてしまいたくなることもあると思いますが、猫の睡眠の邪魔をしてしまうことになりますので、そっとしておくことも重要です。

猫がいくら眠たくても「飼い主さんの前ではゆっくり眠れない」と感じて、睡眠を取れなくなる可能性も考えられますので注意しましょう。

3.神経質な性格

多少の物音に動じることなくぐっすり眠る猫がいる一方で、小さな物音がしただけですぐに起きてしまう神経質な猫も存在します。

これは、野生で暮らしていたときの名残で、敵に襲われそうになってもすぐに逃げるための本能的な反応ともいえます。

縄張り意識が強く警戒心の強い猫は、安心できる場所であっても何かの気配を感じたり物音がすると、熟睡することは難しいようです。

猫の寝不足を防ぐためにも、少しでも安心してくつろぐ時間を確保してあげることが大事になります。神経質な性格でも落ち着ける環境に近づけられるよう配慮してあげましょう。

4.病気が原因の可能性

猫が寝不足になる理由として、病気やケガが原因となり、痛みや苦しさがあるので眠れない可能性も考えられます。

以下は、猫の寝不足の原因となり得る病気の一例です。

  • 呼吸器系の疾患
  • 心臓病
  • 猫風邪
  • 糖尿病
  • 消化器系の疾患
  • 泌尿器系の疾患など

うまく呼吸ができないため苦しくて寝不足になっていたり、何度もトイレに行きたくなることでしっかり眠れていない、痛みによる違和感などの可能性もあります。

猫の寝不足が病気やケガが原因の場合、早急に原因を突き止めて治療をする必要がありますので、かかりつけの動物病院を受診しましょう。

寝不足を解消するための対処法

猫が寝不足になっている場合は、できるだけ早く原因を見つけて改善してあげなければいけません。

猫が落ち着いて眠れる環境を用意するのはもちろんのこと、ストレスの原因を取り除くことや、猫が眠っている間は極力大きな音を立てないようにするといった配慮も必要になります。

猫が寝ている間は、構いたい気持ちをグッとこらえて睡眠を邪魔せずに見守ることも大事です。

病気やケガが原因の場合は、動物病院で適切な治療を受けて症状が改善されていくと、徐々に寝不足が改善されていくと思いますので、かかりつけの動物病院に相談するようにしましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回は、猫の寝不足の原因や、寝不足を解消するための対処法についてお話しいたしました。

1日の大半を睡眠に費やす猫にとって、寝不足は大敵です。

「たかが寝不足」と猫の寝不足を侮ると、健康トラブルにつながる可能性がありますので十分注意しましょう。

猫が寝不足になるのには必ず理由があります。

日々の健康チェックを行うことや睡眠環境を整えて、猫の快適な睡眠をサポートしてあげてくださいね。

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