優勝争うアーセナルとシティでプレーしたアデバヨール氏、タイトル争いに言及する中、アーセナルのエースに「正直大ファンではない」

アデバヨール氏はアーセナルとシティの両方でプレー[写真:Getty Images]

今シーズンは最終盤までプレミアリーグ優勝争いをしているアーセナル。クラブOBがタイトル争いに言及した。イギリス『ミラー』が伝えた。

2003-04シーズンの優勝を最後に、リーグタイトルがないアーセナル。20年間タイトルがない中、昨シーズンはマンチェスター・シティと争い、2位フィニッシュとなった。

そんな中で迎えた今シーズンもシーズン序盤から調子を維持。首位に立っていた時期もあった中、リバプール、シティとの三つ巴の争いがシーズン終盤にかけても行われている。

暫定的に首位に立っているアーセナルだが、そのチームを牽引する1人がドイツ代表FWカイ・ハヴァーツ。今シーズンから加入したハヴァーツは、プレミアリーグ34試合で12ゴール6アシストを記録している。

トッテナムとの“ノースロンドン・ダービー”でもゴールを決めていたハヴァーツ。6500万ポンド(約128億円)の価値に懐疑的な目を向けられることもあるが、クラブOBであるエマヌエル・アデバヨール氏は評価しつつも、好きではないとした。

「彼はよく適応していると思う。ただ、正直に言って、私はこの選手の大ファンではない」

「彼はそれほど強くはないし、アーセナルのようなチームの前線でプレーしている時は…何よりもまず強くなければならず、賢くなければならない。足の使い方がとても上手い」

「フットボールはゲームであり、ゴールを決めればヒーローとなり、ゴールを決めなければヒールになる。もし、彼が得点できずにアーセナルが負ければ、ファンは満足しないだろう」

「ただ、もし彼がシーズンの終わりにチームのためにやっているように、ゴールを決めてチームに勝利をもたらすことができれば、彼はヒーローになるだろう」

一方で、自身がプレーしたシティも優勝争い真っ只中。4連覇を目指す状況であり、試合数が少ないためにアーセナルを自力で逆転することが可能だ。

優勝を争う両クラブを知るアデバヨール氏。アーセナルの強さを認めながらも、シティほど勝利に確信が持てないと率直な見解を述べた。

「アーセナルではどんなことも可能だ。なぜなら、アーセナルがどれほど優れたプレーができるかを我々はみんな知っている。このチームは非常に若く、非常に才能のあるチームだ」

「しかし、彼らが9ポイントを獲得できると確信しているだろうか?よくわからない。でも、何でも起こる。数週間前、彼らがホームでアストン・ビラに負けたのを見た」

「一方で、マンチェスター・シティが次の20試合に勝てるか問われれば、私はイエスと答えるだろう。彼らは勝てると証明した。アーセナルは益々良くなり、強くなっているように見えるが、最後の3試合で勝てるかどうかは分からない」

© 株式会社シーソーゲーム