窪塚愛流、かけがえのない出会いは妹「手紙を見るとすごく元気をもらえる」

窪塚愛流(撮影=村上順一)

窪塚愛流、蒔田彩珠、橋本愛、山崎まさよし、篠原哲雄監督が30日、都内で行われた映画『ハピネス』(5月17日に公開)完成披露試写会イベントに登壇。本作の見どころや撮影エピソード、かけがえのない奇跡の出会いについて語った。

本作は、恋人の突然の告白からはじまった“ふたりの7日間”。残り少ない日々を命の限り輝かせようとする、余命1週間を告げられた高校生の由茉(演・蒔田彩珠)と、そんな彼女の夢を全力で支えようと奔走する雪夫(演・窪塚愛流)が繰り広げる純度100%のラブストーリー。

雪夫役の窪塚愛流(ドラマ「最高の教師 1 年後、私は生徒に■された」、映画『愛のゆくえ』)、由茉役の蒔田彩珠(映画『朝が来る』、ドラマ「おかえりモネ」)、雪夫の姉・月子役の橋本愛、由茉を支える父親役・山崎まさよし、人間ドラマの名手・篠原哲雄監督が舞台挨拶に登壇した。

窪塚は本作について、「この作品は僕が19歳の時に撮影したのですが、 当時の自分の全てを注ぎ込んだ作品になっているので、最後まで楽しんでいただけたら嬉しいです」とコメント。

本作の注目ポイントを聞かれた窪塚は、「“全部です”と言いたいところなんですけど、最初の方に蒔田さん演じる由茉と一緒に公園を歩くシーンがあるんですけど、そこが自分の中で一番素敵だなと思っています」と回答。その理由について、「(本作の中で)2人の過去はあまり描かれていないのですが、そのシーンを見るだけで、『あ、2人ってこういう付き合い方をして、いろんなことがあったんだろうな』と思えたシーンなので、大切に観ていただけたら嬉しいです」と見どころを語った。

役に臨む姿勢について、「自分はどういう人に見てもらいたいとか、何も考えれなくて。1日1つは重いシーンがあって、台本と生活する日々でした。普段は自分の役をどこまで追求できるか、というところがありましたが、今回は自分の役よりも由茉について考える時間があり、それを経て自分が思ったのは、人を思いやるということは本当に素敵だなと改めて実感しましたし、自分の全部を注ぎました」と述べた。

自分の全てを注いだエピソードとして自宅で金縛りにあったが、撮影にはしっかり臨んだことを明かし、「追い込まれても、自分の出せるものを出しきった作品なので、目に焼き付けてみてほしいです」と会場をざわつかせた。

かけがえのない奇跡のような出会いも描かれている本作。自分の人生を変えるような奇跡の出会いは?

という問いに窪塚は、自身が14歳の時にできた「妹」をあげた。母から「妹ができた」と報告を受けた時は実感がなかったという。しかし、「初めて顔を見た時に自分が兄なんだと思わせてくれましたし、自分が挫折しそうになった時に妹が書いた手紙を見るとすごく元気をもらえるんです」と、窪塚にとって大切な存在であることが伝わってきた。

また、本作『ハピネス』を観た妹の感想を母から聞いたという窪塚は、「ちょっと蒔田さんに嫉妬したっぽくて...。紙に書いてあった妹の感想がめっちゃ可愛いんです。僕は妹から“アル”と呼ばれているんですけど、『アルにふさわしいのは私』って(笑)」と明かし、微笑ましい“キュンキュンエピソード”に会場は笑顔に包まれた。

© 株式会社アイ・シー・アイ