【DeNA】筒香嘉智、2軍戦4試合で長打ゼロ「いまはすごい細かい作業を」

空振り三振に終わり、首をかしげる横浜DeNAの筒香(右)=横須賀

 横浜DeNAの筒香嘉智外野手(32)が30日、イースタン・リーグのオイシックス戦(横須賀)に「4番・左翼」で先発出場した。第1打席は変化球に合わせ中前打をマークした一方で移籍後のヒットは全て単打。「タイミングは合い始めている。左脚にも(体重を)乗せられ始めている」と自己分析している。

 待望される快音の一打が遠い。第3打席の先頭の七回には観客席から応援歌が自然発生したが、内角高め138キロの直球に空振り三振。首をかしげながらベンチに戻る背番号25の表情が、日本野球へのアジャストは容易でないことを表していた。

 筒香はここまで4試合に出場して3安打。四死球を選ぶ打席もあるが、気がかりなのは長打の数がゼロという点だ。日米通算223本塁打を誇るハマの大砲の目覚めを、ファンも待っている。

 1軍は現在セ・リーグ5位と苦戦が続き、起爆剤としての期待もかかる。「必死に上(1軍)に上がってポジションを奪うだけ。今はすごい細かい作業をやっているという感覚」と筒香。一つずつ段階を踏み、自他共に納得できる豪快な一本を早く見たい。

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