県高校総体前特集 バスケットボール男子 注目の選手を紹介③ 【大分県】

県高校総体まで約1カ月。前哨戦となった南九州四県対抗バスケットボール選手権大会県予選の男子決勝では、柳ケ浦が別府溝部学園に勝利した。ここ数年は2強が県内タイトルを分け合っているが、大分上野丘、大分舞鶴も力をつけている。今回は県高校総体の注目選手と、その選手のライバルや気になる選手を聞いた。

スモールフォワード ブラックウェル真秀(大分舞鶴3年)

2006年7月9日生まれ、178㎝、74㎏、前所属チームは稙田南中学校バスケットボール部

得点力の高さは高校入学当初から抜群だったが、最終学年になってからはシュートの精度を上げるために、練習の前後に1日500本以上のシュート練習を行った。シュート、パス、ドリブル全てにおいて高水準でプレーでき、キャプテンとなってから精神面でも安定感が増した。チーム内はもちろん、他チームからも評価されている優秀な選手だが、「チームが勝ってこそ」との思いが人一倍強い。王者奪還には、留学生を擁するチームに勝たなければいけない。「高さを言い訳にしたくない。対抗できるすべはある」とシュート力で勝負する覚悟だ。

気になる選手

スモールフォワード 猪頭徹平(柳ケ浦3年)

(1年時の)国体九州ブロックの県代表チームで一緒にプレーした仲間であり、互いを高め合うことのできるライバルだと思っている。県高校総体で対戦できることを楽しみにしている。この2年間で、どれだけ自分が成長できたかを測れる相手。引かずにガンガン攻めて、チームに勢いをもたらすプレーをしたい。

セカンドガード 津崎浬(別府溝部学園3年)

2006年8月2日生まれ、170.8㎝、69㎏、前所属チームは菊陵中学校バスケットボール部(福岡県)

昨年のウインターカップにシックスマン(6番手)として出場し、大きな経験と自信を得た。「あの全国舞台に立ったからこそ、もう一度目指したいと強く思えるようになった」とモチベーションは高い。キャプテンになってからは、チームに欠かせない存在となった。スピードがあり、守備力も高いが、一番の魅力はシュートモーションの速さだ。ボールを受けてからリリースまで迷いなく、シュート判断がいい。「3ポイントの成功確率が高まっている」と好調を維持。県高校総体では連覇を目指す。

気になる選手

スモールフォワード 山下凛生(柳ケ浦3年)

柳ケ浦の中心選手。3ポイントシュートが入り出したら止まらない。山下を乗せたら厄介なので、チームとしてディフェンスを徹底しなければいけない。ボールを持たせない、シュートタイミングを狂わせるなど、止める方法はいろいろあるので、気持ちよく自由にプレーさせないようにすればいいと思っている。これまで何度も対戦しているので対策はできている。

スモールフォワード 山根遼太郎(柳ケ浦3年)

2007年3月27日生まれ、175㎝・、70㎏、前所属チームは島根スサノオマジックU15(島根県)

速攻やドライブからの得点が持ち味で、キックアウトによりシューターを生かす黒子的な役割も果たす。チームキャプテンとして仲間に声をかけながら、モチベーションを高めることも意識している。南九県予選では別府溝部学園に対してミスからの失点もあり、得点差を広げられなかったことを課題として挙げたが、「‘南九県予選の1位グループで戦えることはチーム力強化につながった」と前を向く。「インターハイ、天皇杯、ウインターカップと全ての全国大会に出場したい」と、昨年実現できなかった全国に向けて闘志を燃やしている。

気になる選手

スモールフォワード 杉本大成(別府溝部学園3年)

国体九州ブロックではチームメートとして切磋琢磨(たくま)し合った選手。3ポイントシューターとして得点能力が高く、南九県予選の決勝ではミスマッチをつかれて連続得点を許してしまった場面があった。シューターとして尊敬しているが、全国を目指すためには意識しなければいけない選手。昨年度の先輩たちの悔しさを知っているので、杉本選手の得点を抑えて勝ち続け、県内負けなし記録をつくりたい。

(黒木ゆか)

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