胡屋バスターミナル計画前進 沖縄総合事務局、整備方針の検討へ 交通機能を高め街のにぎわい創出目指す

沖縄市が作成した胡屋バスターミナルのイメージ案(同市提供)

 【沖縄】沖縄市の国道330号の胡屋北交差点付近にバスターミナルを建設する計画が実現へ一歩、前進した。沖縄総合事務局が4月1日に公表した2024年度開発建設部所管予算・主要事業の概要で同計画が、「必要性等の調査」から「交通拠点の機能強化に関する整備方針の検討」の段階に進んだ。今後、事業計画の検討、策定を行う。(中部報道部・比嘉大熙)

 総合事務局は22年度から沖縄市や有識者へのヒアリングを実施。約2年をかけて調査を行い、「調査整備方針の検討」の段階に進んだ。

 同市は1日、バスターミナルの機能や効果などをまとめた沖縄市交通拠点整備基本構想案について、パブリックコメントを開始。30日まで、ホームページで市民から意見を募った。

 国にバスターミナル建設の早期実現を要請し、市としてはバスターミナルを活用した回遊性の向上、街のにぎわいの創出を目指す。

 同計画で市は、交通拠点整備基本構想を策定。バスターミナルを中心に(1)沖縄アリーナ方面(2)沖縄こどもの国方面(3)一番街・八重島方面(4)市役所・コザ方面-に分けて、取り組み方針を整理した。

 沖縄アリーナ方面は、アクセス機能向上のため、タクシーやシャトルバス乗り場の整備などを検討する。

 沖縄こどもの国方面は、バス停の整備やシェアサイクルのポート整備などアクセス機能の向上、同園の整備拡充で日本一ユニークな施設を目指す。

 一番街・八重島方面は、街の個性を生かしたにぎわいの創出を目指し、歩きやすい、歩いて楽しい道路空間を整備。宿泊施設の誘致などを行う予定だ。

 市役所・コザ方面も、多様な移動手段を中心とした回遊ルートを整備。シェアサイクルのポートの設置などアクセス機能の向上に取り組む。

 市の担当者は「ターミナルができることで、滞留人口も増える。多くの人に商店街など沖縄市を楽しんでもらえるようなまちづくりを目指す」と話した。

バスターミナル整備予定地

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