「戦力外だったのが謎」 中日圧倒…25歳変則右腕に衝撃「よく這い上がった」

中日戦に先発したDeNA・中川颯【写真:産経新聞社】

DeNA・中川颯は4月30日の中日戦でプロ初勝利…昨年オフにオリを戦力外

■DeNA 2ー1 中日(30日・バンテリンドーム)

DeNA・中川颯投手が30日、バンテリンドームナゴヤで中日戦に先発。7回途中を4安打1失点でプロ初勝利を挙げた。昨年、オリックスを戦力外となった25歳は前回登板で白星の権利を手にしながらも、後続が打たれて“消滅”。ついに念願の白星を手にした。這い上がったサブマリンに、ファンは「マジで戦力外だったのが謎」などと歓喜の声を寄せている。

アンダースローを武器とする中川颯は6回1死二、三塁のピンチを無失点で切り抜け、7回無死一、二塁としたところで交代。2番手の伊勢が安打を浴びて中川颯に失点はついたが、後続は断ち切り。6回0/3を4安打1失点、68球という省エネ投球が光った。

4月24日の阪神戦(横浜)は0-1の6回に登板。強い雨の中、丁寧な投球を披露。続く7回もマウンドに上がり、2イニングを1安打無失点に抑えた。味方打線も中川颯の投球に応え、直後に3点を奪い逆転。プロ初勝利の権利を手にして降板した。

しかし9回を託された山崎が大乱調。3安打に押し出し死球で失点。緊急リリーフとなった徳山壮磨投手も流れを変えられず、2安打2四球。この回4点を奪われて逆転負け。中川颯の初勝利は雨とともに“流れて”いた。この日、山崎は1点リードの8回に登板し、3者凡退に抑えた。

中川颯は2020年ドラフト4位でオリックスに入団したが、1軍登板は2021年のわずか1イニングのみ。育成で臨んだ昨年も結果を残せず、2年連続で戦力外を通告された。同年10月に戦力外通告を受けたが、同年11月に地元のDeNAが支配下での獲得を発表した。

ここまで6試合に登板し、21回1/3を投げ、防御率2.53としたサブマリンは今や貴重な戦力。プロ初勝利後、SNS上には「戦力外にしたオリックスやばすぎ」「戦力外とは思えない」「来てくれてありがとう」「マジで戦力外だったのが謎」「よく這い上がった」といったコメントが並んでいた。(Full-Count編集部)

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