福島県立高卒業生、国公立大合格は17% 4年連続で最高更新

 福島県教委は30日、3月に県立高校を卒業した生徒の大学合格者数を発表した。国公立大は1778人で、前年度に比べて102人増加した。卒業生全体に占める割合は17.0%(前年度比1.9ポイント増)で、記録が残っている2005年以降、4年連続で最高を更新した。県教委は「各校での計画的かつ個に応じた進路指導に加え、学力向上や探究学習の活性化を推進する本県の事業の成果が表れている」(高校教育課)と分析した。

 私立大の合格者数は延べ6880人(前年度比296人減)だった。国公立と私立を合わせた合格者数は延べ8658人(同194人減)で、生徒数の減少などで16年卒から9年連続で9千人を下回った。卒業者数が減少傾向にあるのに対し、国公立への合格者は増加傾向で、特に1.9ポイント増加は05年以降最大だった。

 国公立は地元の福島大が374人(同15人増)で最多となり、新潟大が156人(同5人増)、東北大が100人(同18人増)、山形大が100人(同2人増)、茨城大が95人(同24人増)と続いた。福島医大は149人(同4人増)、会津大は58人(同6人減)だった。

 このほか、東京大は10人(同8人増)、早稲田大は36人(同6人減)、慶応大は10人(同15人減)となった。

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