マカオほかIR運営メルコリゾーツが2024年1Qの業績発表…インバウンド回復持続で大幅増収

マカオ・コタイ地区にあるメルコリゾーツ&エンターテインメント社の旗艦IR施設「シティ・オブ・ドリームス マカオ」(資料)=本紙撮影

 マカオを中心にアジア、欧州で統合型リゾート(IR)施設の開発・所有・運営を行うメルコリゾーツ&エンターテインメント社は4月30日、今年第1四半期(2024年1〜3月)の監査前業績を発表。

 同社の今年第1四半期の営業収益は前年同時期から約55%増の7.165億米ドル(日本円換算:約1131億円)。主な増収要因として、マカオにおけるインバウンド旅客数の回復が続き、傘下のゲーミング(カジノ)事業及びノンゲーミング(非カジノ)事業のパフォーマンスが改善したことを挙げた。

 営業利益は1.254億米ドル(約198億円)となり、前年同時期の40万米ドル(約6300万円)から大幅増。調整後プロパティEBITDAについても前年同時期の1.908億米ドル(約301億円)から2.988億米ドル(約472億円)に。親会社株主に帰属する純利益は1520万米ドル(約24億円)。なお、前年同時期は8130万米ドル(約128億円)の純損失だった。

 業績発表にあたり、メルコリゾーツのローレンス・ホー会長兼最高経営責任者(CEO)は、今年これまでに経営陣の入れ替え、営業チームの再編成、カジノエリアの再配置、(マカオの傘下IR)スタジオ・シティでの複数新店舗の開設といった取り組みを進めてきたとし、今年3、4月についても業績が伸長しており、マカオの今後のカジノ及びレジャー・エンターテインメント市場の持続的成長についても楽観的な見通しを示した。

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