エンゼルス・トラウトが左ひざの手術で離脱へ ピラーを緊急補強

日本時間5月1日、エンゼルスのペリー・ミナシアンGMはマイク・トラウトが近日中に左ひざの手術を受ける予定であることを明らかにした。ミナシアンGMによると、トラウトは日本時間4月30日に行われたフィリーズ戦で左ひざの半月板を損傷したという。ただちに今季絶望とはならない見込みだが、復帰予定時期についての見通しは明らかにされていない。トラウトは涙をこらえながら「タフだよ。ただただ悔しい。でもそれを乗り越えないといけない」とコメント。「振り返ってみても、いつ(左ひざを)痛めたかさえ分からないんだ」と悔しさをにじませた。

現在32歳のトラウトは2019年に自身3度目のMVPを受賞したものの、近年は相次ぐ故障によって稼働率が大きく低下。2021年は36試合、2022年は119試合、昨季は82試合しか出場できなかった。今季はここまで29試合に出場し、打率こそ.220と低いものの、メジャー最多タイの10本塁打を放つなど、まずまずのスタートを切っていた。2020~23年の合計と同数の6盗塁をすでに決めるなど、走塁面でも積極的なプレーを見せており、コンディションには全く問題がないように見えた。「故障がどこから来たのか、それを特定しようとするのはすべて推測になってしまう。ハードにプレーしていれば、こういうことも起こるんだ」とトラウトは語った。

ロン・ワシントン監督は「マイクがいなくなるのは寂しいよ。彼がこの組織にとって何を意味するかは分かっているつもりだ。しかし、試合が予定されている以上、我々はプレーしなければならない。マイクの代わりに出場機会を得る選手たちがいる。彼らがどんなプレーを見せてくれるか、注目していきたい」とコメント。「ジョー・アデルがセンターを守ることもあるだろうし、ルイス・レンヒーフォ、もちろんミッキー・モニアックにもその機会があるだろう」と複数の選手でセンターの穴を埋める方針を示唆した。

なお、ミナシアンGMは早速トラウトの穴埋めに動いており、先日ホワイトソックスからDFAとなって退団していたベテラン外野手のケビン・ピラーとメジャー契約を結んだ。現在35歳のピラーはメジャー通算1131試合で983安打、107本塁打、98盗塁の実績を持ち、今季は17試合に出場して打率.160、1本塁打、4打点、2盗塁、OPS.650を記録。かつて好守を誇った守備力も平均レベルを維持している。エンゼルスはアーロン・ヒックスをDFAとしたばかりのため、まずは緊急補強で外野手の頭数を揃えた形となった。

The post エンゼルス・トラウトが左ひざの手術で離脱へ ピラーを緊急補強 first appeared on MLB.JP | MLB日本語公式サイト.

© MLB Advanced Media, LP.