香港でインフルエンザ流行期しばらく持続か…衛生当局見通し

香港の町並み(資料)—本紙撮影

 香港衛生署衛生防護センターは4月30日の会見において、季節性インフルエンザと新型コロナウイルスの活性がともに上昇傾向にあり、今後しばらくインフルエンザの流行期が続く見通しを示した上、集団感染や重症例が増えると予想されることから、関連ワクチン未接種の場合、速やかに接種を済ませるよう呼びかけを行った。

 香港における年初以来の子供のインフルエンザ関連重症例は22例あり、このうち3人が死亡。8割近くの重症患者が今シーズンの季節性インフルエンザ予防接種を受けていなかったとのこと。成人については、集中治療室への入院を要するまたは死亡に至ったケースが599例あり、そのほとんどが65歳以上の高齢者、また7割超が未接種だったとした。

 なお、香港で今シーズン初期に流行したインフルエンザの型はA(H3)型だったが、直近ではA(H1)に置き換わっており、過去にインフルエンザの流行期が長引いた際にも流行株の変化があったという。新型コロナウイルスについては、目下のところJN.1変異株が主流とのこと。

 現地では域内及びボーダーを跨ぐ人流や会合機会の増が予想される労働節ゴールデンウィークを迎えている。

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