高齢男性の救助に貢献 長崎新聞の販売店従業員らへ感謝状 浦上署 

感謝状を受け取った(左から)青木さん、末続さん、尾上さん=浦上署

 浦上署(下田健一署長)は4月30日、高齢男性の救助に貢献したとして、長崎市の3人に感謝状を贈った。表彰されたのは長崎新聞城栄販売センター従業員、青木光弘さん(60)=平野町=と無職、末続須惠子さん(69)=油木町=、主婦、尾上菜津美さん(39)=小江原1丁目=。
 末続さんは3月28日午後2時半ごろ、近所の1人暮らしの80代男性宅の明かりがついたままで、郵便受けに4日分の新聞がたまっていることを不審に思い、様子を見に来ていた青木さんに相談。その後も男性宅に2、3回行ったが応答がなく、青木さんが110番通報した。警察官らが駆けつけ、風呂場で倒れて動けなくなっていた男性を救助した。
 尾上さんは4月10日午後8時ごろ、小江原1丁目の空き店舗の敷地内に座り込んでいた80代男性を発見。顔面から出血しており、名前や住所などを聞いたが、受け答えができなかったため110番通報。精神保健福祉士の資格を持つ尾上さんは、男性がパニックにならないように通報したことは伝えず、世間話をしながら警察と救急隊の到着を待ったという。
 青木さんは「通報するか迷ったが、末続さんがいたから心強かった」、末続さんは「数日前まで元気だったのに姿が見えず心配だった」、尾上さんは「不安だったけど、命を救えてよかった」とそれぞれ話した。

© 株式会社長崎新聞社