海の厄介者アカモクが栄養満点のラーメンに 大船渡・三平食堂

アカモク入りの新メニューを開発した菊地憲行店主

 岩手県大船渡市三陸町越喜来の三平食堂(菊地憲行店主)は、三陸産のアカモクを使ったラーメンなどの新メニューを考案した。海の厄介者として漁業者を悩ませてきた海藻は高い栄養価と独特の食感が売り。味わい深い一品に仕上げた菊地店主(66)は「地元の資源を生かした商品ができた」と腕をまくる。

 新メニューは、海藻「あったげ」そば、うどん、ラーメン(しょうゆ・塩)と冷やしの各種でいずれも800円。三陸産のアカモク、ワカメ、フノリをふんだんに使い、海藻が麺とスープに程よく絡む。

 アカモクは食物繊維やミネラルが豊富で、免疫力の向上にも役立つとされる。船のスクリューや漁の網に絡まるため、漁師は敬遠してきた存在だったが、効能に着目した地元の知人がメニュー化を発案した。

 問い合わせは同店(0192.44.2966)へ。

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