中国新疆ウイグル自治区の「スーパー綿花畑」、4年目の種まきを完了

中国新疆ウイグル自治区の「スーパー綿花畑」、4年目の種まきを完了

 【新華社ウルムチ5月1日】中国新疆ウイグル自治区では綿花の種まきが最盛期を迎えており、バインゴリン・モンゴル自治州尉犁(ロプノール)県にある「スーパー綿花畑」も4年目の種まきを完了した。

 「スーパー綿花畑」は農業用小型無人機(ドローン)開発大手の広州極飛科技(XAG)が2021年初めに同県で始動したプロジェクト。1990年代生まれの若者、艾海鵬(がい・かいほう)さんと凌磊(りょう・らい)さんが衛星測位システム「北斗」を利用してデジタル農業プラットフォームを構築、畑に土壌センサーや気象観測装置、農作業情報記録装置などのデバイスを設置し3千ムー(約2平方キロ)の綿花畑を管理している。

 4年目の「スーパー綿花畑」は防風技術や播種方式、スマート農業用カメラ、ドローン技術、スマートかんがい用バルブなど、全ての面でこれまでより大きく進歩している。

 艾さんと凌さんは1年目からモノのインターネット(IoT)やロボット、人工知能(AI)などのテクノロジーを駆使して、綿花畑の科学的で精密な管理を進め、労働コストを削減するだけでなく増産も達成した。実綿の1ムー(約667平方メートル)当たりの生産量は21年の254キロから23年の420.9キロまで増加している。(記者/宿伝義)

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