南部神楽、9団体が迫力の演舞 一関で岩手県南・宮城県北大会

演目「宝剣納め」で悪鬼を演じる蓬田神楽保存会の舞手

 第51回記念岩手県南・宮城県北神楽大会(実行委主催)は4月29日、岩手県一関市の厳美中体育館で開かれた。郷土に伝わる南部神楽の団体が出演し、来場者約150人が迫力ある舞を堪能した。

 同市舞川に伝わる蓬田神楽は「宝剣納め」を披露。八岐大蛇(やまたのおろち)を退治した素戔嗚(すさのおの)尊(みこと)が手に入れた剣を、悪鬼となった大蛇が持ち逃げ、その様子を見ていた日本武(やまとたけるの)尊(みこと)が奪う場面を軽快なおはやしとせりふで演じた。

 南部神楽は県南、宮城県北地域に伝わる。今回は9団体が参加し、アトラクションでは大森神楽保存会(奥州市衣川)が山の神舞を披露した。

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