JR福島駅東口の再開発事業 当初予定のホテル誘致を断念 議員からは厳しい声も・福島

【JR福島駅東口の再開発事業】商業ビルのテナント誘致「非常に厳しい状況…」

JR福島駅東口の再開発事業について、福島市は、当初予定していたホテルの誘致を断念したことを公表しました。

JR福島駅の再開発ビルをめぐり、福島市と再開発組合は、資材価格の高騰などを理由に当初の開業計画を先延ばしにし、コスト削減の視点からビルの規模を縮小するなどの検討を重ねてきました。

1日に急遽開かれた市議会の全員協議会で、福島市の木幡浩市長は「商業テナントやホテルとの交渉は厳しい状況にある旨、組合より説明があったが、このたび、ホテル誘致を見送ることとなった」と述べました。

当初予定していたホテルの誘致を断念した理由について、福島市などは、コロナ禍による経済の悪化や物価高騰などで、施設維持に必要な管理費などが不採算の見通しになったため、ホテルを運営する企業との交渉が合意に至らなかったと説明しました。

これに対し、議員からは「規模を縮小したいま、本当に(ビルを)建設する必要性はあるのか」といった厳しい声があがりました。

福島市の木幡浩市長は「施設自体を福島の中心部の活性化の拠点、そして広域的な拠点にしたい思いは全然変わっていない。にぎわい、文化、つながりの拠点というコンセプトで、人々が活動することで、新しい価値観が生まれる」と話しました。

福島市などは、5月中に再開発案をまとめ、6月の市議会で説明する予定です。

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