「ツツガムシ病」県内で今年初の感染確認 10代女性が軽症 春と秋は発生のピーク 福島

福島県は1日、県内で今年初めての「つつが虫病」の届け出があったと発表しました。

県によりますと、感染したのは県北保健所管内の10代の女性で、症状は軽症です。

つつが虫病は、ダニの一種のツツガムシに刺されてから1週間から2週間後に発症する感染症で、発熱や発疹、倦怠感などの症状が現れます。ツツガムシは草むらなどに生息していて、肉眼では見えないほど小さいため、衣類の隙間から入り込むことがあります。人から人へは感染しません。

治療は抗菌薬の投与が行われますが、治療が遅れると、重症化や、最悪の場合死に至ることもあるため、早期診断・早期治療が重要です。

つつが虫病、主な予防方法は3つ

つつが虫病の予防として、福島県では
①山林や草むらなどに入る際は、長袖、長ズボン、長靴を着用するなど露出を少なくすること
②こまめに虫よけスプレー(対象に「ツツガムシ」が記載されている製品)を使用すること
③野外作業後は、速やかに入浴、着替えをして、皮膚についたツツガムシを洗い落とすこと などを呼びかけています。

福島県内では去年17件の届け出があり、山林などに入る機会が多くなる春季(3~6月)と秋季(9~11月)は患者発生のピークとなっています。

県は、ダニに刺されていた場合や症状が出た場合は、速やかに医療機関を受診するよう呼びかけています。

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