中国の研究者、キョウチクトウ科の新種「秉滔大花藤」を発見 

中国の研究者、キョウチクトウ科の新種「秉滔大花藤」を発見 

2020年に瑞麗市弄島鎮で撮影された「秉滔大花藤」。(瑞麗=新華社配信) 

 【新華社昆明5月1日】中国雲南省の銅壁関省級自然保護区管理保護局はこのほど、研究者が同省徳宏ダイ族ジンポー族自治州でキョウチクトウ科の新種植物「秉滔大花藤(学名:Cynanchum pingtaoi S.Jin Zeng, G.D.Tang & Miao Liao)」を発見したと明らかにした。関連の研究成果は植物分類学の国際学術誌「PhytoKeys」に掲載された。

 同局と中国科学院華南植物園、華南農業大学の研究者が同自治州瑞麗市弄島鎮で2020年に植物調査を行った際、大輪の色鮮やかな花を咲かせる植物を採集した。数年にわたり形態比較鑑定と分子検証研究を行った結果、イケマ属の新種であると同定。著名な植物学者で華南農業大学教授の李秉滔(り・へいとう、Ping-tao Li)氏の名をラテン語の学名に織り込んで命名した。

 秉滔大花藤は標高850メートル前後の樹林の周縁部に分布し、個体群も個体数も少ない。

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