梵字が池に往時の水面 平泉・無量光院跡、復元した水路跡で取水

池に水をたたえ、一般公開されている無量光院跡

 世界遺産「平泉の文化遺産」の構成資産の一つで、平泉町の特別史跡・無量光院跡の「梵字(ぼんじ)が池」に水が引かれ、趣深い情景が来訪者を迎えている。

 2018年に復元、完成した水路跡を使って取水するのは今年が初めて。水路跡は幅0.2~1.5メートル、長さ約30メートル。水は一関市と同町を流れる照井堰(ぜき)から引いている。

 無量光院跡は、奥州藤原氏3代秀衡が京都・宇治の平等院鳳凰堂を模して12世紀後半に建立した寺院跡。浄土庭園の復元を目指して町教委が整備を進めている。

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