マカオほかIR運営メルコリゾーツがスリランカでIR開発プロジェクトに参画…現地複合企業ジョン・キールと提携

「シティ・オブ・ドリームス・スリランカ」の外観イメージ=スリランカ・コロンボ市(写真:Melco Resorts & Entertainment Limited)

 マカオを中心にアジア、欧州で統合型リゾート(IR)施設の開発・所有・運営を行うメルコリゾーツ&エンターテインメント社(以下、メルコ)は4月30日、スリランカを代表する複合企業で同国株式市場最大の時価総額を誇るジョン・キール・ホールディングス社(John Keells Holdings PLC)と同国最大の都市コロンボの中心地で10億米ドル(日本円換算:約1580億円)を超える規模のIR開発プロジェクトにおける提携を発表した。

 今回の提携により、これまで「シナモン・ライフ・インテグレイテッド・リゾート(Cinnamon Life Integrated Resort)」だったIRの名称をメルコが各地で展開するブランドを冠した「シティ・オブ・ドリームス・スリランカ(City of Dreams Sri Lanka)」に変更するとのこと。シティ・オブ・ドリームス・スリランカは同国はもちろんのこと、南アジアでも初めての本格的なIRとなり、卓越した建築とデザイン、800室のホテル、小売店、飲食店、MICE施設などを擁し、アイコニックで他に類をみないサービスを提供することで、スリランカにおけるラグジュアリーなホスピタリティ、エンターテインメント、レジャー分野における画期的な変化をもたらすことが期待されるとした。

 また、メルコ100%出資の現地子会社がスリランカ政府から20年間のカジノライセンスを取得済みという。メルコはシティ・オブ・ドリームス・スリランカのカジノエリアの内装及び運営、同IRに併設するそう客室数800室の「ヌーワ(Nüwa)」ブランドのホテルのうち5フロア、113室の超ハイエンドラグジュアリールームの管理を担うとのこと。

 メルコとジョン・キールの間では、すでに主要なコマーシャル・アレンジメントに合意しており、カジノエリアのフィットアウトもまもなく開始予定で、カジノへの初期投資額は約1億2500万米ドル(約197億円)の見込みという。同IRにおけるジョン・キールが管理する客室数687室のホテル「シナモン・ライフ」を含むノンゲーミング(非カジノ)施設はほぼ完成段階にあり、営業開始時期については今年(2024年)第3四半期の予定とした。なお、業績及び市場の状況次第でカジノ施設を拡大できる可能性もあるとのこと。

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