JR東日本の2023年度期末決算、前期比13.5%増 全セグメント増収に

E8系新幹線 2024年04月27日撮影

JR東日本は2024年4月30日、2023年度期末決算を公表しました。

鉄道の利用増やエキナカ店舗、ホテル、ショッピングセンターの売上増に伴い、すべてのセグメントで増収に。この結果、営業収益は前期比13.5%増の2兆7,301億円、営業利益は前期比145.4%増の3,451億円、経常利益は前期比167.4%増の2,966億円、親会社株主に帰属する当期純利益は前期比98%増の1,964億円となりました。

運輸事業では、「ポストコロナ」と「インバウンド」をキーワードに施策を展開。平日限定のおトクな商品「旅せよ平日!JR東日本たびキュン♥早割パス」 や、訪日外国人旅行者向け鉄道パスの価格改定など、同社エリアにおける利用者の流動促進と収益の拡大に取り組み、鉄道運輸収入が増加。売上高は前期比14.1%増の1兆9,180億円、営業利益は1,707億円(前期は営業損失240億円)となりました。

JR東日本は今後、ポストコロナの経済が本格始動する中、「ヒト起点」の発想で輸送、生活、IT・Suicaサービスの融合と連携による新たな価値創造に取り組む考えです。また、鉄道を中心としたモビリティ分野、利用者と沿線地域の幅広い接点を持つ生活ソリューション分野の2軸によって支えられる経営を目指すとしています。

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