大谷翔平、得点圏苦戦も歴史的4月 8部門で自己ベスト、打者専念で止まらぬ“進化”

ドジャース・大谷翔平【写真:小林靖】

4月は打率.352、7本塁打、17打点…8部門でキャリアハイ

ドジャース・大谷翔平投手は30日(日本時間5月1日)、敵地・ダイヤモンドバックス戦に「2番・指名打者」で出場し、5打数1安打だった。今季初の3三振でチャンスで2度凡退。得点圏では打率.184と苦しんでいるが、4月の成績を見ると、キャリアハイの数字となっている。

一足早い3月20日に韓国・ソウルで開幕した今季、ここまで全試合に「2番・指名打者」で出場中。4月のみの成績でみると、37安打、12二塁打、1三塁打、7本塁打、17打点、4盗塁、打率.352、出塁率.420、長打率.686、OPS1.106となっている。4月では安打、二塁打、長打数、塁打、打率、出塁率、長打率、OPSの8部門でキャリアハイとなっている。

さらに月間11度のマルチ安打は2019年6月に並び自己最多。12二塁打は月間最多、37安打は2023年6月の41安打に続き自己2番目に多い数字となっている。

水原一平容疑者の騒動もありながら、ここまで歴史的好結果を残している。米全国紙USAトゥデイのボブ・ナイチンゲール記者も「(大谷は)精神的に強いから、(水原問題は)払拭された。彼のメンタルは凄いと思う」と感嘆していた。

一方、課題とされる得点圏は38打数7安打で打率.184。30日のダイヤモンドバックス戦でも2度の好機で凡退し、チームはサヨナラ負けを喫した。今季は満塁と二、三塁の場面で無安打になっている。

打者専念のシーズンはメジャーに入ってから2度目。一度目の2019年とは「膝の方がその期間は不安が多かったので、そこが前回とは一番違う」と手ごたえも感じていた。それでも得点圏の指摘が多いのは、7億ドル(約1100億円)契約の宿命か。(川村虎大 / Kodai Kawamura)

© 株式会社Creative2