ホタテの水揚げ量 前年の半分以下 「青森ホタテ」の実態調査へ

2023年の記録的猛暑の影響を受けた陸奥湾ホタテについてです。4月の水揚げ量は、2023年4月の半分以下で、湾内では20日から生育状況を確認する調査が始まる予定です。

実態調査は、陸奥湾ホタテの適正な生産計画の指針とするため、毎年春と秋の年2回実施しています。

1日の会議では、湾内10の漁協を対象に20日から23日までの予定で、2023年に産まれたホタテの大きさや重さ、異常の有無について調査を行うと説明がありました。

また、県産業技術センター水産総合研究所の吉田達所長は、現在の環境は危機的な状況だとして、今までにはない発想で親貝を確保する必要があると述べました。

水産総合研究所によりますと、5月から6月にかけての陸奥湾の水温は平年並みからやや高い予測となっています。

【むつ湾漁業振興会 立石政男会長】
「自然がどうなるかは我々の力でどうにもならないので、なるべく高水温に強い貝をつくって残すということが大事だ」

県漁連によりますと、4月の陸奥湾ホタテの水揚げ量は、成貝と半成貝を合わせて1927トンで、2023年の36.5%にとどまっています。

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