「夢が叶ってよかった…」パリオリンピック・バドミントン 福島県ゆかりの選手も出場確実

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パリオリンピックの開幕まで、残り約3か月となり、それぞれの競技で日の丸を背負う、日本代表選手が選ばれ始めています。

バドミントンでも日本代表となる選手の顔ぶれが見えてきました。

その中には、県内ゆかりの5人の選手の名前も。

夢の舞台でどんな活躍を見せてくれるのか、胸を高鳴らせている人たちがいます。

4月30日、パリオリンピックに向けたバドミントンの世界ランキングが確定し、日の丸を背負う日本代表選手の顔ぶれが見えてきました。

そのランキングから、パリオリンピック出場が確実視されているのが、バドミントン混合ダブルスの渡辺勇大選手(26)と東野有紗選手(27)で「わたがしペア」の愛称で親しまれています。

ともに県外出身の2人ですが、バドミントンの強豪=富岡第一中学校と富岡高校の卒業生で、青春時代を福島で過ごした県内ゆかりの選手です。

東野選手は、3年前に東京オリンピックで銅メダルを獲得したとき、次なる目標をこう話していました。

■東野 有紗選手

「今回、目指していたのは、金メダルだったので、銅メダルで悔しいが、これから大会が続くので1つ1つの大会を大事に戦って、パリのオリンピックでは、2人で金メダルを取れるように頑張りたいです。」

そして、同じく富岡第一中学校と富岡高校出身で男子ダブルスの保木卓朗選手(28)と小林優吾選手(28)、さらに女子シングルスで会津若松市出身の大堀彩選手(27)もパリ五輪への出場が確実視されています。

5人の県内ゆかりの選手が、パリオリンピックへの切符を手に入れようとしていますが、その活躍を喜んでいる人がいます。

■あるぱいんロッジ元オーナー 平山 眞さん

「(選手たち)自分自身が楽しくオリンピックを経験できれば、その次につながっていくのではないかなと思う。」

■妻・平山 とし子さん

「彩選手もずっと期待されていたので、夢が叶って良かったなという気持ちでいっぱい。」

猪苗代町の宿泊施設で、かつてオーナーを務めていた平山さん夫婦です。

5人がまだ学生だったとき、震災と原発事故があり、選手たちが避難先として過ごしたのが、平山さん夫婦が営む宿泊施設でした。

渡辺選手は、東京オリンピックで銅メダルを獲得したときも報告のために足を運ぶなど、いまも、選手たちとの交流が続いています。

■妻・平山 とし子さん

「今まで持ってきた思いは、他の選手より色々あると思うので、それがマイナスの方にいかず、プラスの方に働いてそれでいい結果も出るだろう。」

■あるぱいんロッジ元オーナー 平山 眞さん

「オリンピックは特別なものと聞いているので、魔物に負けないように自分で楽しむのが一番。」

最終的な日本代表の選手は、5月21日に日本バドミントン協会が発表する予定です。

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