瑞宝双光章受章 阿久澤幸子さん喜びの声 認定こども園・園長(群馬・前橋市)

今年の春の叙勲で瑞宝双光章を受章した前橋市の認定こども園の園長・阿久澤幸子さん(72)に喜びの声を聞きました。

教育・保育功労で瑞宝双光章を受章した阿久澤幸子さん。

阿久澤さんは前橋市にある幼保連携型の認定こども園大胡第2こども園の園長を務めています。

「本当に栄誉なことだなと思っております。今まで関わってくれた職員だったり、理事長をはじめ、たくさんの人に支えられてこの栄誉をいただくことになり、本当に感謝しています」

阿久澤さんは1974年、23歳のときに旧大胡保育園で働きはじめ1982年からは大胡第二保育園の園長を務めます。大胡第二保育園が大胡第2こども園に変わるなど保育環境の変化を受けながらも現在まで37年間、園長として保育の現場に携わっています。また、「日本保育協会群馬県支部」の役員として乳児保育への理解促進活動にも力を尽くしました。

「あれは昭和52、3年頃だったと思うんですけれど、それまで乳児保育っていうのはなかったんですね。保育士の資格以上に乳児っていうのはもっと知識が必要だということで何回も何回も乳児研修もしましたし、保護者支援っていうことで講演をさせてもらうこともありました。」

大胡第2子ども園の設計にも阿久澤さんの保育へのこだわりが詰まっています。

「子供が不安に感じる時っていうのは先が見えないことなんですね。うちの
玄関を入ってもらうと分かるようにパっと一望できるんです。そのことが子供に安心感を与える1つかなと思ってホールをあえて真ん中に持ってきました」

また、ユニークな教育も・・・

「子供たちが1人1人カメラマンになって写真を撮って、それを比較してくこと、毎日毎日積み重ねていくことによって、欅がもう日に日に緑が増しことを、子供たちは『あっ』て気がついたら茂っていた。じゃなくって毎日毎日成長してることを子供たちに実感して欲しかったんですね。最終的にはこの葉っぱが散っていく時、子供たちにしっかりその命が繋がってくんだなっていうことを子供たちと一緒に学びたいなと思って、欅の茂りのところから始まってます」

50年に渡って保育に携わってきた阿久澤さんに子育てへの想いをを聞きました。

「お母さんたちに、お父さんたちに子育ての楽しさを分かってもらうと、多分毎日子育てに仕事に追われて大変だとは思うんですけれども、振り返ってみると、この時期が楽しい時期でもあるんですね。だから大変ながら一生懸命子育て頑張ってほしいな。園は一生懸命応援します」

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