「明石家さんまは何を言ってるの?」ウエストランド河本“暴行騒動”への「おいしい」発言が波紋

お笑いタレント・明石家さんまが、『さんまのお笑い向上委員会』(フジテレビ系)でたびたび共演しているウエストランド・河本太の“暴行トラブル”について言及。ネット上で「暴力を肯定するな」などと物議を醸している。

4月23日付のニュースサイト『文春オンライン』によると、河本は同20日、酒に酔った状態でタクシーに乗ろうとした際、乗車拒否されたと勘違いし、車体後方を蹴り上げたとか。

そして、運転手とトラブルになると、相手の腕に噛みつき、自身も歯が3本折れる怪我を負ったが、駆けつけた警察のもとで互いに納得。被害届は提出されず、事件化はしていないという。

これについて、同27日放送のラジオ番組『MBSヤングタウン土曜日』(MBSラジオ)に出演したさんまは、「酒飲んでストレスもあるやろうから仕方がないと思うねんけど」と河本をフォローし、「向上委員会にとっては、ものすごいおいしい。ものすごいおいしいことやから」と発言。

さらに、仕事がない時期の河本が建築工事関連の資格を複数取得したことに触れつつ、「それが今は忙しくて、いろいろストレスが溜まったんか」と多忙な河本を気遣い、「まあ、早く向上委員会来てほしいな。もう撒き餌やね。あの(芸人)連中がウワ~ッて(イジる)」と、河本との共演を熱望した。

ネット上では、さんまのエールに「さんまさんは、いつも若手に優しいな。愛情がすごい」と好意的に受け取る声がある一方で、「両成敗とはいえ、暴行を肯定しているようにしか聞こえない。ましてや番組的においしいなんてどうかしてる」「ストレスが溜まっていれば、他人の車を蹴っても仕方ないって? さんまは何を言ってるの?」と疑問の声が続出している。

明石家さんま、コンプラ重視の風潮に嘆き「頑張ってるほうやと思うねんけど」

近年のさんまといえば、コンプラ重視の風潮を嘆くことも多い。

昨年2月放送の『MBSヤングタウン土曜日』では、リスナーから「最近、ラジオのアシスタントや、『お笑い向上委員会』のアシスタントにキツいことを言わなくなったのは、コンプラ対策では?」との質問が届くと、さんまが「これは本当にコンプライアンス、ならびに炎上(対策)」と回答し、「やっぱり我々世代はついていけないんです。今のコンプライアンス世代の言葉のチョイスに対して」「頑張ってるほうやと思うねんけど、困ったもんやね……」と本音を明かしていた。

実際、さんまは数年前まで、バラエティ番組での女性タレントへの発言が「デリカシーがない」などとたびたび炎上していたが、近年はぐっと減っている印象。

ただ、今回の河本に関する発言は、コンプラ以前にさんまの道徳観念に疑問の声も目立つため、しばらく波紋を広げそうだ。

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