イエレン米財務長官、FRB独立の重要性など主張へ 3日に講演

David Lawder

[ワシントン 1日 ロイター] - イエレン米財務長官は3日に行う講演で、独立した米連邦準備理事会(FRB)を含む強力な民主的な機関が持続的な成長と繁栄の重要な基盤になるとの考えを示す。

イエレン氏はアリゾナ州のマケイン研究所が主催するセドナフォーラムで講演する予定。アリゾナ州は米大統領選の激戦州で、共和党系の同研究所での講演は政治的なものになると予想されている。

財務省が1日に公表した講演内容の抜粋によると、2021年1月6日に起きた連邦議会襲撃事件で民主主義が脅かされたと指摘し、「民主主義を弱体化させることは持続可能で包括的な成長の基盤の弱体化につながる」と述べる。

このほかFRBの独立性の重要性にも言及。「FRB議長として、FRBの独立性と透明性を主張した。物価安定と経済成長にとって重要だと信じている」とし、「最近の研究は私の考えと一致している。中央銀行の独立性が高まれば物価安定が高まり、長期的な成長に大きく貢献すると示されている」と述べる。

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