【広島】新井監督の〝清涼剤〟は「コーヒー系アメ」 岡田監督のパインアメと異なる嗜好

広島・新井監督

広島・新井貴浩監督(47)が〝清涼剤〟を愛用している。それは「アメ」だ。昨季日本一の阪神・岡田彰布監督(66)も試合中に好物の「パインアメ」を時折頰張ることで話題を呼んでいるが、鯉指揮官の趣向は少々異なる。新井監督によると、虎将の好みとは違ってかんきつ系ではなく「オレはコーヒー系。(岡田監督の好みが)パインアメみたいに、これっていうのはないけど『コーヒーミルク』とか『キャラメルコーヒー』みたいな味のやつ」とのこと。茶褐色系のパッケージに包まれた複数の〝コーヒー系アメ〟をユニホームの右ポケットにしのばせているという。

日ごろから「選手ファースト」を念頭に指揮を執るが、喜べる場面ばかりではない。時には好機で相手を打ち崩せず苦虫をかんだり、信頼して送り出した投手陣が痛打を食らうシーンなど試合中はイライラやストレスが募るシーンも当然のように多々ある。そうした場合において新井監督はアメを口に入れて気持ちを落ちつかせ、ゲームセットまで常に泰然自若を貫く。そのルーティンをこなすため、新井監督にとってアメは欠かせないアイテムとなっている。

1日の阪神戦(マツダ)は延長12回の末に4時間36分の激闘を戦い抜き、2―2と今季4度目の引き分け。試合後の鯉指揮官は「本当によく踏ん張った」とナインをねぎらいつつ、安堵の表情を浮かべた。ベンチ入りメンバー2人を残しただけの総力戦で最後まで集中力を切らさず執念の采配を振り続けたのは、この日も口に含んだ「アメの一助」も大きかったようだ。

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