『日プ女子』出身、IS:SUEデビューに集まる期待 少数精鋭の実力派グループへ

サバイバルオーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN THE GIRLS』(以下、『日プ女子』)のファイナリストで、現在は株式会社LAPONE GIRLSに所属するRIN(会田凛)、NANO(釼持菜乃)、YUUKI(田中優希)、RINO(坂口梨乃)が、4人組ガールズグループ・IS:SUEを結成した。IS:SUEは、6月19日にデビューシングル『1st IS:SUE』をリリース予定で、ユニバーサル ミュージックよりメジャーデビューを果たすこととなる。

IS:SUEは一体、どのようなグループになるのだろうか。パフォーマンスやコンセプトに着目しながら考察してみたい。

まず、4人が出演していた『日プ女子』での活躍を振り返ると、全員が“踊れる”メンバーであることに気づく。放送開始直後からさまざまなステージでその高いダンススキルを発揮しており、ステージ上だけでなく、練習の段階から振り付けを自分で作り上げたり、ダンス未経験のメンバーに寄り添ってレクチャーする姿が印象的だった。そんな4人が集まったIS:SUEは今後リリースされる楽曲で、ダンスブレイクが圧倒的な見どころになる可能性は高い。誰かがダンスをリードするというよりも、4人全員でダンスを繰り広げ、1つの表現として昇華させることも十分にあり得るのではないだろうか。コンサートなどでも、ダンスパフォーマンスの時間を多く設けるなど、彼女たちの強みを存分に見せられる構成となることが予想される。

コンセプトに関しては、現在公開されているアーティスト写真を見るに、キュートで朗らかな雰囲気というよりより大人っぽくクールな雰囲気をまとったグループとして展開されそうだ。4人が挑戦してきた『日プ女子』のステージを振り返ってみると、IS:SUEのメンバーは、ロック、妖艶、洗練された都会的なEDM……など、多彩なコンセプトを自分たちのものにできるだろう。放送を振り返ると、例えばコンセプトバトルでは、RINOはロック色の強い「小悪魔 (Baddie)」をパフォーマンス。挑戦的な表情と、しなやかながらもキレのあるダンスで多くのファンを魅了していた。

また、同バトルでは、「TOXIC」のステージにNANOとYUUKIが登場。センターを務めたNANOが妖艶なパフォーマンスで見る者の心を掴み、YUUKIはスレンダーなパンツスタイルでクールかつ妖しげなダンスと歌声を披露し、圧巻のステージを繰り広げた。

さらに、4人はファイナルで「想像以上」をパフォーマンスしている。同楽曲は洗練されたビートが印象的な、未来感溢れるEDM。4人全員が、それぞれの魅力を最大限発揮しながら、文字通り“想像以上”のステージで爪痕を残していたのを忘れられない国民プロデューサーも多いのではないだろうか。

さらに、IS:SUEは歌についても、RINOを筆頭に高いレベルの実力を有するメンバーが揃っている。特にRINOは、ポジション評価で宇多田ヒカルの「First Love」を披露して大きな注目を集めた人物。ピアノサウンドのみで作られたバラードなど、歌を聴かせることに集中させる楽曲にも期待したい。

『日プ女子』の活躍を総合的に考えると、今回結成されたIS:SUEは、特にパフォーマンス面に強みを持った、コンセプト消化力の高い少数精鋭の実力派グループとして存在感を発揮する可能性が高いと言えるのではないだろうか。

IS:SUEは、5月10日より開催される『KCON JAPAN 2024』初日、幕張メッセでの『KCON STAGE』と『SHOWCASE』で初ステージを披露する。果たして、4人はどのようなパフォーマンスを見せてくれるのだろうか。熱い視線が注がれている。

(文=市岡光子)

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